
持ち込みが難しい場合は出張買取りを利用しよう
長年保管してきた価値のありそうな骨董品の売却や、遺品整理で廃棄してしまうよりは有益ということで、ここ数年で骨董品買取りへの注目度が急速に高まっています。
一口に骨董品と言っても様々な種類があり、品物の種類によって最適な買取り店や査定を受ける方法が違ってきます。
売却した後でもっと価値があるものだったとわかって後悔するケースも少なくないとされ、事前にある程度の知識を持っておくことが大事です。
3種類の方法から適切に選びたい骨董品買取り
骨董品買取り方法には、店頭で査定・売却する方法と、宅配便で骨董品を送り査定を受け売却する方法、査定スタッフに自宅まで来てもらい査定売却する方法があります。
3種類のうち店頭に持ち込む方法と宅配便で業者の元へ送る方法は、骨董品が持ち運び可能であったり宅配便で無理なく送れるサイズなど、運搬や配送の際に破損するリスクが少ないものに限ります。
比較的小型の金属製の品物やアクセサリー類、印籠や根付のほか小さめの掛け軸といった骨董品であれば店頭への持ち込みや宅配での発送も可能ですが、壺や皿など破損するリスクが高いものや大型の屏風やアンティーク時計、おいそれと持ち歩くことができない刀剣類などでは到底利用できない方法です。
丁寧に梱包して宅配便で送り出したものの、査定額が予想以上に低く送り返してもらう場合には、発送の手間自体が徒労に終わってしまうことになります。
骨董品の出張買取りはそういった場合に非常に便利かつ安全で、蔵などにある多数の骨董品を一度に査定してもらいたい場合にも適しています。
骨董品の種類によっては素人がむやみに触らないほうが良いケースもあり、その点においても出張で査定してもらうほうが安心です。
業者選びで変わってくる骨董品買取りの価格差
持ち運びや宅配便で発送するには不向きの骨董品は、業者に出張買取りを依頼するほうが破損のリスクを避けることができるなど何かと安心です。
買い取ってもらいたい骨董品の品数が多い場合には、非常に有難い方法で、特に持ち運ぶ際には銃刀法違反にならないよう厳重に梱包し、登録証も必要な刀剣類の場合には、業者の方に出向いてもらい査定してもらう方法こそが最善と言えます。
出張査定を依頼すると決めた場合でも、どの骨董品買取りでも良いわけではなく、少しでも高く売却したい場合には、査定してもらいたい骨董品に見合った買取り店を選ばなくてはなりません。
できるだけ近所のほうが良いからと適当に選んでしまうと適格な査定額をつけてもらうことができず、金額に不満のまま買い取ってもらうことになってしまいます。
骨董品買取り店の中には査定が有料のところもあり、査定額に納得できずに売却を断った場合にキャンセル料のような形で請求額を支払う羽目になることもあり、査定が有料か無料かという確認もしておくことが大事です。
少しでも高値で売却したい場合には、複数の骨董品買取り店から査定を受けた上で、最も高値を付けてくれたところに売る方法が有効ですが、その前に依頼すべき業者のピックアップをインターネットのランキングや比較サイトなどを参考にしながら行い、その中からしっかり絞り込んでおく必要があります。
種類ごとに見極めたい骨董品買取り店の得意分野
骨董品買取り店に出張査定を依頼する場合、骨董品の種類によって選ぶべき業者が違って来ることを把握しておくことも大事です。
無料査定を行っている良さそうな業者をピックアップした後は、それぞれの店のホームページなどを閲覧して、これまでの買い取り実績や在籍している鑑定士の得意分野などを見極めて、自分が査定を依頼したい骨董品に関して特に実績がある骨董品買取り店に絞り込みます。
鑑定士によっては壺や茶道具、掛け軸などの鑑定には精通しているものの、大型の家具類やアンティーク時計などの鑑定実績が今一つというケースもあります。
国内の骨董品の査定は一通り得意でもヨーロッパのアンティーク家具などを査定する知識には欠ける場合もあり、それぞれ違った得意分野を持つ複数の鑑定士が在籍しているかどうかなどの確認も大切です。
出張査定に来てもらう骨董品買取り店を決めた後は、査定してもらう骨董品を少しでもきれいにしておきたいところですが、素人が行う手入れは価値を下げてしまうリスクがあることから、品物によっては下手に触らず、そのままの状態で査定を受けるほうが良い値を付けてもらえる可能性が高まります。
少し破損しているからと修理してしまうと一気に価値を下げてしまうこともあり、注意が必要です。
不安な点やわからないことがある場合には、出張査定を依頼する際に骨董品買取り店に質問や相談をして、その回答や指示に従っておくことが、より良い査定を受けるために大切なポイントになります。