
骨董品の買取は複数の業者に見てもらおう!
骨董品買取を業者に依頼するときには少しでも高い価格で取引したいと思うのが一般的です。
その基本的な戦略となるのが一つに限らずに業者に相談して見てもらって比較する方法です。
上手に高額で買い取ってもらうために役に立つ知識を付けておきましょう。
一つの買取業者に見てもらうリスクとは?
骨董品買取をしてもらうときには現物を見て査定してもらうのが基本です。
その際に一つの業者に査定してもらうだけで売ってしまう人もいるのは確かですが、高く売りたいという考え方に基づくと、必ずしも賢明な方法ではありません。
全ての買取業者のスタッフが同じ水準の鑑定眼を持っていて、同じように骨董品の価値を評価できるとは限らないでしょう。
作者や年代によってほとんど相場が決まっている場合もありますが、保存状態による違いの考慮の仕方は全く同じであるとは言えません。
たとえある業者が相場として極めて正しい価格で査定ができたとしても、価値を正しく評価できなくて、やや高めの査定価格にしてしまう業者が他にある場合もあります。
優秀な業者を知っていたとしても、高く売るという目的であれば他の業者にも査定してもらった方が良い場合もあるのです。
また、買取業者は基本的には買い取った骨董品を他の人に売ることで利益を得ています。
速やかに売れる可能性が高ければ在庫リスクが減るので比較的高い価格をつけて積極的に買い取ることができます。
顧客層を考えて買ってくれる可能性が高い人が多ければ高い価格で買い取ろうとしてくれるでしょう。
しかし、逆にあまり買い取ってくれそうな顧客がいないという場合には、買い取るなら高額にするという判断になる場合もあります。
そのため、ある程度は信頼性があるだろうと考えられる業者に査定を依頼しても、必ずしもその査定価格が高額であるとは限りません。
他の業者に依頼するともっと高い価格がつく可能性があるのです。
あまりに多い数の業者に依頼するのも問題
とにかく高く売りたいと考えたらできるだけ多くの業者に査定してもらって見積もりを取り、比較して高い価格を付けてくれた業者に売るというのが最適な方法なのは確かです。
ただし、むやみやたらに多くの業者に査定を依頼するのも、問題になり得るので注意しましょう。
①まず、査定を依頼する業者の数が増えれば増えるほど労力がかかります。
何十もの業者に相談した結果として、当初より100円だけ高く売れたというのではあまり満足できない人も多いでしょう。
結果として、まだ他の業者に査定してもらったらもう少し高く売れるかもしれないと考えていつまでも査定を受ける日々になってしまうリスクもあります。
通常、査定は無料で行ってくれるので、ますます他の業者も比較しようと考えてしまうことになりやすいのです。
②また、業者によっては査定を受けるだけで費用がかかる場合もあるので注意しましょう。
もっと高く売れる業者があると考えていつまでも売れなくなってしまうような状況に陥らないためには、比較する業者を厳選して数を限定することが大切です。
どの業者なら高く買い取ってくれる可能性があるかをまずは判断し、リストアップしてから依頼を始めるようにすると良いでしょう。
売りたい骨董品を専門として扱っている業者から選んだり、その骨董品の種類に応じてよく知られている鑑定家にアドバイスをもらったりするのが良い方法です。
信頼性の高い鑑定眼のある業者に依頼すれば大損をすることはないでしょう。
効率的に査定をしてもらう方法とは?
査定をしてもらう方法として優れているのが出張買取です。
店頭買取や宅配買取に比べて費用がかからず、時間的にも短くて済むメリットがあります。
★店頭買取の場合には徒歩圏内にない限りは交通費や車の燃料費がかかり、労力も必要としてしまうでしょう。
★宅配買取の場合には送料は業者が負担してくれることが多いですが、見積もりの結果として買取を依頼しない場合には返送してもらう必要が生じ、その料金は自分が負担しなければならないのが通例です。
★出張買取の場合には出張費用はかからず、その場で査定してもらうので返送してもらう必要もありません。
複数の業者に同じ日に時間差で来てもらうように手配をしておけば一気に比較してしまうことができるでしょう。
いくつかの業者の候補ができたら電話やメールで連絡して日程調整を行い、効率良く見積もりをしてもらえるようにすれば良いのです。
骨董品を高く売れるようにするための基本的な戦略なので覚えておきましょう。
〇まとめ
骨董品買取は複数の業者に依頼して見積もりを出してもらった方が高く売れる可能性が高まります。
あまりにも多くの業者に依頼してしまうと手間がかかりますが、その骨董品の種類に応じて専門性の高い業者や鑑定家からの紹介を受けた業者などに厳選して査定価格を比較してみましょう。
業者によって評価基準が異なっていたり、売れやすさによって設けているマージンに違いがあることはよくあります。
複数の業者からの査定価格を比較するのは基本的な戦略なので、積極的に活用することが大切です。