
骨董品を綺麗に保管して買取をしてもらおう
骨董品買取をしてもらおうと思うまでは骨董品を保管しておくことになります。
綺麗な状態で維持することが将来的に高額買取をしてもらうために重要な要素になるのでどのような形で置いておいたら良いかを理解しておきましょう。
高く売れるようにするだけでなく、価値を失わせないようにするためにも欠かせないことです。
保存状態によって大きく変動する買取価格
骨董品の買取価格はそのものの歴史的価値や芸術的価値、真贋などによって大きく左右されますが、保存状態による影響も大きく受けます。
傷が一つ付いただけで骨董品としての価値は大幅に下がってしまうことは容易に想像できるでしょう。
破損してしまった場合にはただ価値が低下してしまうだけではありません。
買い取った後に買取店が専門家に依頼して修復を試みることになる場合が多く、その費用を差し引いた上で査定価格が出されることになります。
現代の美術品などでも経年劣化を起こしていきますが、古いものほど保存のための配慮をしていない素材を用いていることが多くいため、現代のものと同じように置いてあると著しく劣化してしまうことも稀ではありません。
色あせてしまったり、歪みが生じてしまったり、特に衝撃を与えていないのに亀裂が入ってしまったりといった形で様々なトラブルが生じ得るのです。
芸術品や美術品としての価値も重視されるのが骨董品の特徴なので、素人目には気づかないような変化であっても買取価格に影響を及ぼすことがよくあります。
そのため、少しでも良好な状態を維持するように心がけるのが高額買取を実現するためには欠かせません。
最適な方法は骨董品の種類によって違う
骨董品の保管方法として最適な条件はどんな種類の骨董品かによって違いますが、共通して意識しておいた方が良い点が四つあります。
★一つ目は温度が高くも低くもならないようにすることです。
温度が高いのは絵画や掛け軸などに用いられている紙や塗料の劣化を著しく進行させる原因となります。
温度が高いとカビや虫の発生による害も起こりやすくなるので高温条件は避けなければなりません。
温度が低くても問題はない骨董品もありますが、水分が含まれているものが零下にまで温度が下がると亀裂が入るなどの問題が生じるリスクがあります。
適切な温度管理をして保存するのは基本と考えておきましょう。
★二つ目は湿度が高い環境も極端に乾燥した環境も避けることです。
湿度は陶器や磁気の土由来の材料や、紙などの木由来の材料に大きな影響を与えます。
温度が低くなってしまうと水分が奪われてしまってひび割れが起こったり裂け目が生じたりしてしまいやすく、湿度が高くなると水分を吸って変質したり黄ばみが生じたりすることがあるのです。
湿度が高いとカビの発生も問題になります。
温度との関連性も大きく、特に高温多湿、低温乾燥の条件は保存条件としては劣悪です。
★三つ目は可能な限り光が当たらないようにすることです。
光に含まれている紫外線は骨董品を劣化させる大きな原因となります。
直射日光にはかなり強い紫外線が含まれているので特に避けなければなりません。
変色するのが典型的なトラブルで、色あせや黄ばみの原因となっている場合が多いのが実情です。
日光は熱エネルギーも大量に含んでいて、光が当たっているところと当たっていないところに温度や湿度の差を生じさせてしまうのも問題です。
部分的な温度差は歪みを生じさせてしまう原因になりやすく、亀裂などが生じる原因となります。
★四つめは十分なスペースを確保して置いておくことです。
骨董品を重ねておくのは箱に入っていない限りは厳禁で、互いに接触しないように置くように努めるのが大切です。
箱がない骨董品の場合にはトランクケースや木箱などを購入して中に入れておいた方が良いでしょう。
普段は特に問題がなくても地震などで揺れて周りと接触してしまい、傷が付いてしまっては元も子もありません。
正しく保存できないなら早めに売るのが得策
骨董品は温度や湿度、光やスペースなどに十分に気を払っておけば長期的に品質を維持することができます。
しかし、たった一度でもうっかり直射日光に当ててしまったり、高温多湿の部屋に放置したりしてしまったために著しく変質してしまって無残な状態になってしまう場合もあるので注意しましょう。
もし正しい保存条件を維持できないのであれば早めに売るのが得策です。
骨董品は長期的に持っていればさらに価値が上がる可能性がありますが、その間に劣化してしまうと買取価格が下がるリスクもあります。
芸術品や美術品としての価値を低下させて社会的なデメリットを生まないようにするためにも、品質維持が難しいと考えたら買取を依頼するのが賢明です。
〇まとめ
骨董品買取で高い価格を付けてもらうためには適切な形で骨董品を保管しておく必要があります。
わずかな傷や変質などで買取価格が大幅に下がってしまうこともあるので、温度や湿度、光やスペースに気を払っておきましょう。
もし適切な保存が難しいなら早めに買い取ってもらうのが大切です。