
刀剣の買取相場の調べ方とは?
刀をいざ売ろうと思った時に、相場はどのくらいになるのかなどの情報収集は欠かせません。
ブームに乗って、買取り業者に頼んだら、刀を通常の価値よりかなり安値で売ってしまったという方もいます。
売買を失敗させない為にも、正しい相場を知っておく必要があるでしょう。
買取りに関する相場をどのように調べたらいいのかご紹介していきます。
適正価格をつけることは素人には非常に難しい
刀や剣などの武具は同じものはほぼありません。
大量生産はなく、鍛冶職人が一つ一つ丁寧に作った一点物がほとんどだからです。
刀によって希少価値が高いものはかなりの値段がつきます。
その値段は数百~数千万するものまであります。
刀ブームが来る前は、専門家自体あまり目立っているわけではありませんでした。
刀を購入する際、法律により、ものによっては届け出が必要になることがあります。
そういった手続きの面倒さも重なって、美術品や骨董品に興味のある一部の収集家の方が美術商や専門店に赴き、細々と売買を行っていることがほとんどでした。
その為に一般的に参考価格というのは出回っていません。
ネットオークション等で、素人が見た目や人気の刀に合わせて値段をつけていることが多いです。
個人が売っている値段が、果たして適正な価格かを見極めるのも重要になってきます。
うまく行けばかなり価値のある刀を通常の半値以下で買える可能性もあります。
中には個人で適正価格をきちんとつけ、オークションに出している方もいます。
しかし状態や刀の付属品など、細かい状態を確認し、素人判断で購入するのは危険な行為とも言えます。
ネットオークションなど個人売買をする際は、かなりの知識と正しい市場価値を把握している必要が出てくるでしょう。
価値は世界的オークションと市場価値から判断
日本だけでなく、海外からも日本の刀をコレクションにしている方はいます。
オークションでも日本の骨董品や美術品は人気が高いです。
日本の刀をコレクションにしている海外の方は、私達日本人以上に歴史に詳しい方がいます。
刀の歴史的価値により詳しく、自分の好きな歴史人物の刀を欲しいという方が、オークションでこぞって競り合うのです。
その値段は日本の基本価格より高額になることもあります。
海外と国内での刀の種類の人気はそれぞれ異なりますが、流行りや人気のある刀、状態、歴史的価値から、鑑定士達によって予め商品となる刀の時価が決められていきます。
一点物なので刀などの美術品は、時価になることが当たり前になっています。
日本の刀剣を専門とする業者はこれらから算出された価格を参考にし、国内で販売や買取りをする際の基本価格として、売買を行っています。
もしネットで適正な値段を知りたい場合は、刀の専門業者に査定や相場の鑑定をしてもらうのが安心です。
有名な刀であれば、値段表を予めHP内に載せている業者もあるので、何件かの業者のHPを見て、平均的な値段を出すのがベストです。
業者の選び方としては口コミやランキングを参考にしてみて下さい。
鑑定士は歴年数と実績重視で選ぼう
業者の方にいざ鑑定をお願いすることになったら、どんな業者を選ぶといいでしょうか。
それはきちんとした専門家・鑑定士がいる所を選ぶのをおすすめします。
鑑定士のプロフィールが載っていると良心的です。
鑑定士としてどこで学んだのか、鑑定歴は何年か、取引の実績はどのくらいあるのか、取引した価格が適正価格であったかを、注意して調べて下さい。
例えばかなり価値のある刀を売ろうとした時に、特にサビや刃こぼれがないのに基本価格からかなり低い言い値を出されたりしていないかなどもポイントです。
サビや刃こぼれがあるのは減額の対象なので、お客目線で納得できる説明をできるかは重要です。
減額になった際、十分な理由と説明ができず、お客に対して誠実に対応できない業者は利用してはいけません。
予め自分で売る刀の情報と価格、そして買取り業者のHPで出された価格を照らし合わせて、適正価格で売買できる業者を選びましょう。
日本の刀ブームで人気が出ている刀剣ですが、出回る数が少ない為、正しい知識と価格を念入りに調べなくてはいけない美術品のジャンルといえます。
少し手間がかかる美術品でありますが、苦労して手に入れた刀は一生物の宝になります。
また金策として売ろうとしている方は損をせずに正しい金額を手にすることができると言えます。
そういった作業に手間を惜しむ時間がない方は、信頼できる業者に鑑定をお願いするのがいいでしょう。
少しでも高く売れるように、日頃から刀の管理も重要と言えます。
手元に刀などの美術品がある方は是非価値がどのくらいかなどを調べてみるといいかもしれません。