
骨董品を売るときに損をしないポイント
家にある骨董品、価値があるものならば数百万円の値段で取引できるかもしれません。
しかし、骨董品買取りでは間違った売り方も存在します。
判断を誤ってしまうと、場合によっては高い価値のものが安値で取引されることもあるのです。
今回は、売り方に失敗してしまわないように骨董品買取りを損せず高く売るためのポイントについて解説します。
複数の店舗に査定してもらうことが大切
骨董品を買い取ってもらうとは一口に言っても、やはりどのような店舗に売るのかなど重要なポイントも多々あります。
中でも重要になるのが、買取り店舗を選ぶことです。
これは骨董品買取りに限ったことではありませんが、買取り店舗によって査定額や真作か贋作かを鑑定する鑑定力にも差が出てしまいます。
真作を安値で買い取られるのは得なことではありませんが、実際に鑑定してもらってから断るのもなんだか悪い気がしてできない方も多いかもしれません。
ネットの評価を参考にしようとする方も多いですが、悪質な骨董品買取り業者の場合は裏で契約をして高い評価を偽造していることもあるので、あまり信用できるとは言えないものです。
ではどうやって判断するのかというと、複数の買取り業者に同じ骨董品を査定してもらいます。
これは店舗に赴いて鑑定を依頼するのではなく、インターネットから査定してもらう方法です。
多くの買取り店で、売りたい骨董品の写真などを送ることで簡単な鑑定をしてもらうことができ、気軽に査定価格を付けてもらうことができます。
実際によく見て鑑定するわけではないので実際の買取り価格と異なることがほとんどですが、十分な買取り価格の目安になります。
ネットで鑑定してもらった際に高値の査定価格が付けば、実際の買取り価格にも期待できるものです。
そのため複数の店舗に鑑定を依頼することで、インターネットで調べるよりも簡単に骨董品買取り店が比較できるようになります。
実績ある買取り店を選ぶようにする
骨董品を売る際に注意すべきなのが買取り業者の選び方ですが、査定金額が良いからといって必ずしもそこを選ぶべきとは言えません。
例えば骨董品を高値で売ろうと思っても、買取り店側が即日支払いしてくれない場合もあります。
その場合は後日支払いや分割支払いなど支払い方法は多岐に渡るのですが、トラブルが増えてしまうケースも多いのです。
即日支払いができない業者の場合は買い取る資金がない、つまりあまり利益を得られていない業者ということになります。
たとえ高値で取引が成立してもしっかり現金を支払ってもらえなければ損をしてしまうので、できるだけ利益を得ている資金力ある業者を選ぶのがポイントです。
その資金力を判断するための材料として、業者が掲げる実績が重要になります。
もちろん虚偽の情報が掲載されている場合も少なからずありますが、ほとんどは多少の脚色を施しているものの事実を述べているものです。
今までにどれほどの取引を行ってきたのか、どのような骨董品を買い取ってきたのかなど数々の実績を見比べることで、買取り店としての規模がわかります。
基本的に多くの取引を行っている買取り店の方が高い価格で買い取ってくれることが多いので、できれば取引数に注目して選ぶと良いでしょう。
取引実績が確認できなかったとしても、きちんと骨董品買取りが成立する業者かどうか、鑑定力の確かなところかどうかがわかる実績が確認できれば売って損はないことがほとんどです。
自分でできる限り骨董品の状態を保っておく
もちろん鑑定を依頼する際の業者選びは重要ですが、どんな業者であっても価値のない骨董品は買い取りたくないものです。
たとえ真作であっても大きなシミがあったり切り傷があったりすると、贋作同然の査定価格になってしまうことになりえます。
場合によっては、贋作の方が高い値段で取引されることがあるほどです。
骨董品の価値を保つためにも、できるだけ良い状態で売りに出す必要があります。
例えば骨董品の中でも取引されることの多い掛け軸ですが、掛け軸はただ飾っているだけで風化して価値が下がってしまうため保管方法が大切です。
湿度や日光による日焼けなどの影響を受けるだけで鑑定結果が大きく異なってしまうので、日光が当たらず室内湿度の管理まで徹底するなどの対策をしなければ高い値段で売ることができません。
定期的な拭き掃除だけでなく、環境そのものを骨董品に合わせて保存しておくことで本来の価格で損をせず売ることに繋がるのです。
ただそれにも例外があって、年数が古く劣化が進んでいても高い買取り価格が付く場合もあります。
これは骨董品が持つ元々の価値にも関係するものなので、頑張って良い状態を保っていたけど、鑑定してもらうと贋作だったという結果になるのは残念なことです。
ですから、生活に支障の出ない範囲で保存状態を保つ意識を持っておきます。
また入手してから日が浅いうちに売れば、価格を下げずに高値で買い取ってもらうことができるかもしれません。