
骨董品の価値は何で決まる?査定基準について
骨董品とは何かご存知でしょうか?
聞いたことがあっても実際は詳しく分からないという人も居るかもしれません。
骨董品とは海外ではアンティークという言葉が使われており、その基準は製造されてから100年経過しているものをアンティークと呼んでいます。
種類は日本画や洋画、家具に茶道を行う際の道具一式など様々です。
この骨董品を鑑定する際に専門の方が鑑定を行います。
この専門家を骨董品鑑定士と呼ばれています。
骨董品鑑定士とは専門学校を出て必要な知識を身に付けた後取得するようなものではなく、骨董品鑑定士がいるお店で勉強を行い、骨董品をみる鑑定眼を養っていきます。
骨董品の歴史やどうやって作られて誰がこの骨董品を作り素材は何かまで全て骨董品鑑定士一人が鑑定を行うため、この骨董品を見極める目を習得するには長い年月を必要とします。
骨董品の鑑定を行っている番組をみると、鑑定士が実際に骨董品を見て鑑定を行い金額が表示されます。
この鑑定士がつける金額ですが、何を基準に付けているのか不思議に思われている方もいるでしょう。
そこで、今回は一体鑑定士が何を基準に骨董品を鑑定しているのか詳しく見てみましょう。
こんな所を鑑定士は見ています
◆本物か贋作か
テレビ番組や実際に骨董品の鑑定を経験したことがある人ならわかるかと思いますが、まずは持ち込まれた骨董品が本物か贋作かを判断します。
骨董品の中でも特に人気の高い作者の作品は、他人の人がその人の作品に似せて作った偽物があります。
この偽物は商品によっては非常に精巧に作られており、経験が少ない鑑定士では見分けをすることも難しいほどです。
作者のサインを真似てまで偽物を世に送り出している程です。
まずは骨董品が偽物か本物か判断します。
◆素材・作者・作られた時代・保存状態
次に鑑定士は骨董品が何で作られているか素材を判断したり、そして作者やこの作品が作られた時代などを予測していきます。
いわば探偵のように依頼主の正体は何か突き止めるように一つ一つしっかりと調べていきます。
そして傷の状態や保存方法を確認し、骨董品の状態をきちんと確認してから鑑定結果を依頼主にお伝えします。
◆市場
気になる骨董品の価値は何で決まるのか、上記以外にもポイントはあります。
それが市場です。
私たちの普段の生活の中にも流行という言葉を良く使います。
今年のファッションの流行とか、流行している言葉とか色んな事でこの流行という言葉は利用されますが、実は骨董品も例外ではありません。
今年人気の骨董品など今市場で価値の上がっている骨董品があり、いわば需要と供給のバランスで価格を判断します。
作品そのものは良くても求める人はあまりいない、これでは需要と供給のバランスは保てていません。
そのため金額も低く設定されてしまう事があります。
なので、必ずしも高いものが良いものという訳ではないのです。
オークションも同じで、その骨董品を求める人が多ければ多いほど価格も上昇し、中には数億円で取引される骨董品もあります。
〇価格・希少性・需要供給
つまり骨董品の価値は価格と希少性、そして需要と供給のこの3つのポイントで価値を決めています。
骨董品コレクターは自分の気に入った骨董品を集めます。
希少価値の高いものになれば、多くの人が喉から手が出るほど欲しい為、何としてでも手に入れたくなります。
だから金額を高くして販売をするのです。
こういったポイントも見つつ、骨董品の価値とそれに見合った金額を付けていきます。
更に人気の作者も毎年同じように人気があるという訳ではありません。
その年によっても人気の作者は変わっていきます。
それによっても金額の付け方は変わっていくため、骨董品鑑定士はその情報もしっかりと把握したうえで骨董品の価値を決めていくのです。
骨董品にも流行はあるのです
毎年ファッションも流行する色や形は異なりますが、骨董品の世界も同じです。
形やデザイン、作者もその年によって注目されているものは変わっていきます。
こういった情報をしっかりと敏感にキャッチするのは骨董品鑑定士の大切な仕事になります。
ですが、まずは骨董品が本物であることが前提です。
当然偽物はたとえ流行っている色や形の者であっても、価値はぐっと落ちてしまいます。
本物かどうかが分かったら、見た目や希少性、需要と供給のバランスを見て鑑定をします。
また今年はこの金額で買取をして貰ったけど、来年になると価格が上下するものもあります。
損をしないためにも、まずは骨董品鑑定士に色々と情報を聞き出すようにしましょう。
大切な骨董品、出来ることならしっかりとその価値を鑑定してもらい大切に使ってくれる人の元へ渡ってほしいですね。
最近では遺品整理目的で骨董品の買取サービスを利用する場合もあります。
骨董品専門のお店であれば骨董品を心から大切にしているコレクターがいるからです。
家に眠ったままの骨董品がありましたら、ぜひ一度骨董品鑑定をおこなうようにしましょう。