
骨董品の扇風機を高く売ることはできるのか?
扇風機は、夏を乗り切るための必須アイテムです。
初めての扇風機が誕生したのは1893年と言われており、アメリカのウェスティングハウス社製だったそうです。
さて、十分骨董の域に入る扇風機ですが、古いからといって捨てようとしていませんか?実用は難しくてもまだまだ売れるかもしれませんよ。
古い扇風機にも需要はある!
ちょっと前に古い扇風機による火災の事故が報道されましたね。
電気機器はほとんど同じかもしれませんが、古くなればなるほど、火災などの事故のリスクは高くなってしまう面があります。
中の配線などがどうしても傷んできます。
国産の扇風機は大正時代くらいから生産が開始され、1913年に12インチ交流扇風機が発売され、卓上扇風機は1918年に量産が開始されました。
意外と扇風機の歴史は長いのです。
現在需要のある古い扇風機は、インテリアやディスプレイとして使われています。
東芝やナショナルの古い扇風機で、まだ電源の入るものも出回っています。
インテリアやディスプレイとしては優秀
古い扇風機はどのようなところで取引されているのかというと、実用品としてではなくインテリアやディスプレイの一つとして、古民具を扱うショップで販売されています。
ただし、コードが切られてもう動かなくなったものや、元の持ち主がペンキを塗り直したものなどもあるので、扇風機の形をした置物と考えてほうがいいかもしれませんね。
火災には気をつけて
冒頭でもご紹介しましたが、製造から30年以上経過した扇風機には火災のリスクがあります。
経年劣化によってモーターで使用されているコンデンサーが悪くなったり、モーターの油が切れたり、錆びたり、電源コードがショートする、埃がはいってしまって発火などといったトラブルに見舞われるようになります。
かつては富士電機など扇風機の製造を行っていたものの現在では作っていないというメーカーもあります。
富士電機ホームページには、富士電機製の扇風機は型名や肩番号を問わず使用を中止するようにお願いが書いてあります。
それくらい使うには危ないものだということですね。
30年前の扇風機がまだまだ使えるからといって、使っている人もいるかもしれませんが火災になってしまうと困るので使用を中止したほうがいいでしょう。
焦げ臭いにおいや、おかしい音に気がつくことができない、寝ている間や不在の時間には使用を控えるようにしましょう。
ただし、使わないという前提ならば、インテリアとしてはレトロで可愛い扇風機です。
自宅ではもう使わないので捨てようかという前に、古民具を扱うショップに買い取ってもらえるかどうか問い合わせたほうがいいでしょう。
買取金額を新しい扇風機の購入金額の足しにできるかもしれませんよ。
農業用の足踏み扇風機も
ところで、昔に農家をされていた家では、足踏み式の扇風機があるかもしれません。
扇風機というか、送風機というイメージですが、足で踏んで風を起こして、脱穀した稲の殻の部分を吹き飛ばすというものです。
古民具として資料館に保存されています。
手で回す扇風機もありました。
電気が普及していない時代のもので、人力で風を起こすという当時としては便利なアイテムだったでしょう。
現在では農業用の足踏み扇風機、手回し扇風機の需要はコレクターや文化の保存として資料館に収集されるというパターンが見受けられます。
実家が農家をしていて、古い時代の農具も残っているという人は、古い扇風機がないかどうか探してみるといいでしょう。
実用性はなくても、文化的な価値はあるかもしれません。
オークションで売る
さて、古い扇風機を高く売る方法についてですが、まずは個人でオークションに出す方法です。
オークションは、自分の好きなときに売れることがメリットですが、冒頭で紹介した通り古い扇風機には火災のリスクがあります。
相手はそれを分かった上で買っているとは思いますが、もしよくわからない人が買って「あなたの扇風機のせいで火災になった」と言われても嫌ですよね。
インテリアやディスプレイとして使ってくれるならいいですが、オークションは様々な人が買うので何のために使うのかはわかりません。
不用品回収業者に渡す
不用品回収業者に渡すことは、高く売る方法としては不適切です。
持って行ってくれるかもしれませんが、高くは売れないでしょう。
買取専門業者に売る
骨董品や古民具などの買取業者は、実用品としての価値のないものでも骨董品として評価してくれます。
火災のリスクも分かった上で、買取をしてくれますので、売るほうとしても安心です。
近年のインテリアとしての需要が高まっている事情をふまえて、高額で買い取ってもらえるかもしれません。
まとめ
今回は大正から昭和にかけて作られた古い扇風機の骨董品としての需要についてご紹介しました。
インテリアとして飾るにはおしゃれなデザインなので、欲しい人も多いのです。
捨てるくらいなら買取業者に買い取ってもらいましょう。
実用品ではありませんが、欲しい人にはインテリアとして楽しんでもらえるはずです。