
鉄瓶は高く売れるのか?骨董品売却のコツ
茶道具の中でも必須の鉄瓶は、現在でも高額で取引される骨董品の一つです。
鉄分の補給効果があるということで、まだまだ現役のやかんとして利用している人もいるかもしれませんね。
不要な鉄瓶を高く売るにはどうしたらいいのか、骨董品としての鉄瓶を売却するコツについてご紹介します。
骨董品の鉄瓶とは
鉄瓶は、日用品としても使われていますし、茶道の道具としても使われています。
茶道の道具の中では重要な役割を担っています。
日常用として使うには、南部鉄瓶でも、京瓶でも大丈夫です。
・京瓶は、鳴り金が付いており、お湯が枠と音がなります。
京都など製造されていた京瓶は簡易のお点前として使うそうです。
・ただ、南部鉄瓶も元々は茶道向けに作られたものですので、茶道の流派や考え方によって使ってもいい時とそうでない時があるようです。
細かいことは茶道に詳しい人に聞いてみることをおすすめします。
かつて日常の道具としてどこの家庭にもあった鉄瓶ですが、やかんなどの他の炊事用具が普及したので使われなくなりました。
さらに戦争で鉄瓶は製造が禁止されてしまい、この時点で製造が途絶えてしまいます。
戦後復活したものの時代の流れで他の炊事用具に取って代わられてしまったというちょっと悲しい歴史があります。
ちなみに最近は鉄瓶の持つ鉄分補給効果や、海外での鉄瓶需要など、ブームが来ており、国内メーカーも製造が大変という事情があります。
全てハンドメイドで作られているので、何個も一気に量産することができないということですね。
骨董品としての鉄瓶は、鉄瓶の有名な作家のものであることや、外観の美しさなどが評価されます。
骨董品の鉄瓶は数万円〜数百万円で取引されるものもあります。
鉄瓶のお手入れ方法
鉄瓶は鉄でできているので、そのままにしていると錆びます。
水を入れっぱなしにするとあっという間に錆びてしまいますが、使っているうちに水アカが付いて錆止めのような働きをします。
したがって、よく使い込まれた鉄瓶は錆びませんが、水分を残してしまった鉄瓶は錆びて朽ちていってしまいます。
といっても、普段使わない鉄瓶であれば、どうしても錆びていってしまいますよね。
水漏れがしない程度の錆びの状態のものに限られてしまいますが、パックにお茶殻を詰めて20分ほど煮出すと中の錆びが取れることがあります。
お茶を煮出して、タンニンと赤錆を反応させると真っ黒になります。
そのまま1日放置して、もう一度お湯を沸かしてみると透明なお湯になります。
軽い錆びであれば、直接布で拭いてください。
普段鉄瓶を使っている場合は使い終わったら乾かすことを徹底しましょう。
ちょっと水気が残っても余熱で乾かすか、空焚きを少しすれば乾きます。
このように管理のかかる鉄瓶ですが、錆びているからといってタワシでゴシゴシこすると余計に錆びますのでご注意ください。
管理の手間がかかって仕方ない、と感じるようになったら手放しどきかもしれません。
鉄瓶を高く売るには
鉄瓶を高く売るにはどうしたらいいのでしょうか。
★ポイントは、保存状態が良いまま売ることと、売却先をきちんと選定することです。
保存状態については、日常のお手入れを欠かさないことです。
★錆びすぎて水漏れするようになっていると、どうしても評価が落ちてしまうものですので、そこまで状態が悪くならないうちに売ってしまうことが重要です。
有名作家の作品でも、水が漏れてしまって実用として使うのは無理という状態だと、高額買取はできなくなります。
また、ちょっとしたポイントですが高価な鉄瓶はお湯を沸かした時でも持ち手のところが熱くならないように持ち手の中身が空洞になっています。
軽い故障であれば修理して使えるようにすることもできますが、壊れないに越したことはありません。
どこに売るのがおすすめか
高額買取をしてもらうためにはどこに売るのかという点も重要です。
高額買取を希望する場合は、鉄瓶を扱う骨董品、アンティーク買取業者にお願いするといいでしょう。
骨董品としての鉄瓶の価値がよく分かった上で査定価格をつけてもらえますので、おすすめです。
不用品回収に出すのは、おすすめできません。
不用品としての価値しか評価されないためです。
また、個人でオークションに出すこともできますが、必ず高く売れるとは限らないのでご注意ください。
取引上のトラブルに巻き込まれないためにも、良心的な専門業者に売却することをおすすめします。
まとめ
今回は骨董品としての鉄瓶に付いて説明しました。
ご自宅に使わない鉄瓶があれば、傷みがひどくならないうちに売却することをおすすめします。
鉄瓶は普段からこまめに使っていないと錆びが発生し、水漏れなどの破損の原因になります。
水漏れするような保存状態が悪いものになってしまうと、高額買取は期待できなくなりますので、ご注意ください。
なお、高額買取は無理でも買取そのものはしてもらえることがあります。
一度査定を受けてみることをおすすめします。